――ミッドセンチュリー名作チェアと描く、豊かなライフプラン――
ライフプランというと、多くの人は住宅ローンや教育費、老後資金といった数字を思い浮かべるかもしれません。しかし本来のライフデザインとは、「どんな空間で、どんな時間を過ごしたいか」という質の設計でもあります。お金は目的ではなく、理想の暮らしを実現するための手段。その視点に立ったとき、住空間に置く家具、とりわけ椅子は象徴的な存在になります。
ミッドセンチュリーデザインの名作チェアは、単なるインテリアではありません。時代を超えて評価され続けるプロダクトは、資産価値、耐久性、審美性を兼ね備え、長期的な視点での「消費」と「投資」の境界線を考えさせてくれます。
■ 永続する佇まい ― LC2
ル・コルビュジエが手がけたLC2は、直線的なスチールフレームと柔らかなクッションの対比が特徴です。1928年の発表以来、世界中の建築空間で採用され続けています。
LC2を暮らしに迎えるという選択は、単に家具を購入することではありません。生活を共にする決意に近いものです。ライフプランで言えば、短期的な流行消費ではなく、耐久資産への配分に似ています。空間の格を上げ、仕事の集中力や来客時の印象にも影響を与える。まさに“生活の基盤設備”と言える存在です。
■ 働く時間を豊かに ― アルミナムチェア
チャールズ・イームズとレイ・イームズ夫妻によるアルミナムチェアは、軽やかな構造と身体へのフィット感が魅力です。オフィスチェアとしての機能性と、ミッドセンチュリーらしい洗練されたデザインを両立しています。
人生の中で「働く時間」は非常に長い割合を占めます。デスクワーク環境への投資は、生産性や健康に直結します。腰痛の軽減、姿勢の改善、集中力の維持。これらは将来の医療費やキャリア形成にも影響する重要な要素です。ライフプランの観点から見れば、快適なワークチェアは“人的資本への投資”。自分の能力を最大化するための環境整備とも言えます。
■ 日常に宿る名作 ― セブンチェア
アルネ・ヤコブセンがデザインしたセブンチェアは、成形合板による有機的フォルムが特徴。軽量で扱いやすく、ダイニングやワークスペースなど多用途に活躍します。
比較的手の届きやすい価格帯でありながら、デザイン史に名を刻む名作である点が魅力です。ライフプランで言えば、無理のない範囲で上質を取り入れる「バランス型戦略」。家族構成や住環境が変わっても柔軟に対応でき、資産価値も比較的安定しています。
■ 消費か、投資か、それとも文化か
ミッドセンチュリーの名作チェアは高額に感じるかもしれません。しかし安価な家具を数年ごとに買い替えるコスト、処分の手間、空間の質の低下を考えれば、長期保有前提の選択は合理的とも言えます。さらに、名作家具は中古市場でも一定の評価を維持する場合があり、資産性という側面も持ちます。
ライフデザインとは、単に資産残高を増やすことではありません。日々の生活の質を高め、その積み重ねが人生全体の満足度を形成します。お気に入りの椅子に腰掛け、読書をする時間。静かな夜に思索を巡らせるひととき。その環境を整えることは、精神的な豊かさを育てる投資でもあります。
■ 名作チェアを選ぶというライフプラン
将来設計を考えるとき、住まい、働き方、家族との時間など多くの要素があります。その中で「どんな空間に身を置くか」という視点は見落とされがちです。しかし空間は思考や行動を形づくる土台。質の高い家具は、その土台を支える存在です。
LC2の重厚な存在感、アルミナムチェアの機能美、セブンチェアの軽やかな曲線。それぞれが異なる価値観を体現しています。自分の理想の生き方に合う一脚を選ぶことは、自らのライフプランを具体化する行為でもあります。
暮らしをデザインすることは、人生をデザインすること。名作チェアは、その最も身近で象徴的な入り口なのかもしれません。
同志社大学卒業後メーカーに入社、のち資格取得などを得て登録保険代理業や公的社会保険業務などで受託実績。勤めの傍らEnglish learning、ライフデザインの事業化に取り組む。
ファイナンシャル・プランナー(FP3級)資格を保有し、
日常の家計管理やクレジットカード、ポイント活用など、
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